顔が赤くなることから、「りんご病」と呼ばれるのが、ヒトパルボウイルスによって発症する「伝染性紅斑」です。
伝染性紅斑は、5〜6年周期で大流行する傾向があります。
りんご病は、5〜9歳の小児に発症することが多く、飛沫感染後、14〜18日程度の潜伏期間を経て、症状が現われ始めます。
症状は、発疹や発熱ですが、いずれも軽度のため、特別な治療は要りませんから、自然に治るのを待つだけです。
発疹が出る前には、血中や咽頭でヒトパルボウイルスが検出されますが、発疹が出た後は、検出されなくなるという特徴があります。
成人も、ヒトパルボウイルスに感染する場合があり、特に、20〜30代の女性が、自分の子供から感染することが多いようです。
大人のりんご病は、子供のりんご病とは異なり、頬が赤くなることは稀で、多少ほてりを感じるくらいです。
また、人によって、その他の症状には、違いが見られるようです。
感染していても、全く症状が現われないこともあれば、軽度の発疹や、多発性の関節痛が現れることもあります。
手や腕、太腿などに、赤いレースのように見える紅斑(発疹)が現れ、紅斑が現れる前後に関節痛が出現することが多いようです。
りんご病の関節痛は、手首や指、膝や腰など、複数の関節に痛みを現します。
そして、関節痛がひどい場合は、手指が曲がることも困難になったり、階段の上り下りにも苦痛を感じるほどになります。
りんご病の紅斑や関節痛は、一週間ほどで消えるのが普通です。
時には、1ヵ月近くも、紅斑や関節痛が良くなったり悪くなったりすることもあるそうです。
中には、治ったと思って安心していると、紅斑や関節痛などの症状が、再度出現するりんご病の患者さんも見受けられるようです。
しかしながら、そのような場合でも、特に心配する必要はないと言われています。
それから、大人のりんご病の場合は、紅斑や関節痛の症状が、他の病気と間違われやすいので、気をつけてください。
紅斑や関節痛が、りんご病と関係があるようなら、感染の可能性などを医師に伝えることも心がけましょう。