膝関節痛と運動

運動によって、膝にかかる負荷は、予想以上に大きなものです。
平坦なところを歩いている時でさえ、体重の3倍もの重さが膝にのしかかっているそうです。
階段の上り下りでは体重のおよそ7倍、走っている時には、なんと体重のおよそ10倍もの重さが、膝に加えられているのです。
ジャンプや、飛び降りなどの運動をすれば、勢いがつく分、膝にかけられる負荷は、ますます大きくなるでしょう。
これほどの重さを負担している膝が、痛くならない方が不思議な気がしますよね。

膝関節痛があると、運動を控えがちになります。
そうすると、食事から摂取したエネルギーが消費されずに、体重が増加してしまいます。
体重が増加すれば、さらに膝に負担がかかり、膝関節痛がひどくなって、もっと運動から遠ざかってしまいます。
このような運動と体重の関係が悪循環を呼び、膝関節痛が悪化していきます。

つまり、運動不足による肥満は、膝関節痛の大敵なのです。
膝関節痛の中でも、最も大きな原因とされる変形性膝関節症について、興味深いデータがあります。
肥満度を表すBMIの数値が25以上では、変形性膝関節症の発症率が30%以上ですが、BMIの数値が25未満では17%台です。
ですから、膝関節痛の予防のひとつとして、BMIの数値が25未満をキープすることが大事です。
BMIは、Body mass indexの略称で、身長の2乗に対する体重の比で体格を表す指数で、体重(キロ)÷身長(メートル)の2乗で求められます。
例えば、身長が170センチ、体重が64キロの方のBMIの計算は次の通りです。
64÷(1.7×1.7)=64÷2.89≒22=BMI
ちなみに、BMI22が、理想的な身長と体重のバランスです。

膝関節痛があると、できる運動も限られてしまいます。
膝関節に負担をかけない全身運動として、膝関節痛の方には、水泳が最適です。
水の浮力によって、体重が膝関節の負担にならずに、全身の筋肉を使って運動することができます。
平泳ぎのように、膝関節の屈伸運動が必要なものは避けて、クロールや背泳ぎなどで泳ぐといいでしょう。
また、水泳ができない方は、水中歩行や水中体操などの運動をするだけでも効果があります。
膝関節痛は、安静にし過ぎることは良くないといわれます。
主治医の先生に相談しながら、痛みのないときは、適度な運動をすることを心がけましょう。


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